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2009.1.30

酸蝕歯

「健康に気をつけている人」の
意外な落とし穴

これまで、歯に悪い食べ物といえば、砂糖などを使った甘いお菓子や飲み物というのが常識でした。ところが、お酢など健康にいいとされる「酸」を含む飲食物も、歯のエナメル質を溶かす危険性があると聞けば、驚く人も多いのではないでしょうか。

飲食物に含まれる酸が歯に触れると、歯のエナメル質が一時的にやわらかくなり、この状態で歯磨きをすると、エナメル質が削り取られやすくなります。この食事中の酸によるエナメル質の磨耗は「酸蝕歯」といわれ、歯が薄くなったり黄色く変色したりと見た目の美しさを損なうだけでなく、さまざまな歯のトラブルの原因になります。

酸を多く含む食品の代表といえば、酢。疲労回復効果や冷え性改善効果があるとされ、サラダなどの料理に積極的に使うほか、朝晩飲んでいる人も多いはず。また、ビタミンたっぷりで酵素食としても注目されているフルーツもポリフェノールのアンチエイジング効果で知られるワインも「酸」を含みます。歯磨きなどのケアを十分している人にも起こるため、健康に気をつけている人ほど注意が必要なのです。

だからといって、酢をはじめ、「酸」を含む食品を一切摂らないようにする、というのはナンセンス。

飲み方や食べ方に気をつける、歯の状態を定期的にチェックする、食後は酸蝕歯に着目したエナメル質強化ハミガキでやさしく磨くなどの心がけで、からだにいい食事と歯の健康、両方を楽しみたいものです。

あなたは大丈夫?

酸蝕歯Check

1つでもあてはまったら、酸蝕歯の影響かもしれません。できるだけ早くご相談ください。

  • 最近、歯が黄色くなってきた
  • 歯がつるつるに磨かれたように見える
  • 歯の先が少し透けているように見える
  • 前歯の端が少し欠けているように見える
  • 熱いものを飲んだり冷たいものを飲んだりしたときに歯がしみる

酸蝕歯が進むと、エナメル質が弱まり、黄白色の象牙質が露出して知覚過敏が生じます。

酸蝕歯にならないPoint

酸性の飲み物はすばやく飲み込む

酢や果物ジュースなど健康にいい飲み物をやめる必要はありませんが、飲むときは口の中で回したりしてためておいたりせずに、すばやく飲み込みましょう。ストローを使って、歯に触れないようにしてのどの奥に流し込むのもおすすめです。飲んだ後、うがいをするのもよいでしょう。

硬すぎる歯ブラシを使わない

酸によってやわらかくなったエナメル質は、硬すぎる歯ブラシでこすると削られてしまい、酸蝕歯を進行させることになります。超極細毛のやわらかい歯ブラシを使って、すみずみまでていねいに磨きましょう。

酸蝕歯に着目したハミガキで磨く

やわらかくなったエナメル質の再石灰化を助け、エナメル質を強化しましょう。1日2回が目安です。

定期的に歯科医に相談する

酸蝕歯の影響は元に戻すことはできず、放置してダメージがひどくなると、最悪の場合は抜歯したり、高額のエナメル質修復治療をしなければならないこともあります。酸を含む飲食物を多く摂る生活を送っているなら、定期的に歯科医を受診しましょう。


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