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2005.12.31

クレンチング症候群って何?

クレンチング症候群って何?

最近、痛みを訴えて来院する方の原因のひとつに、歯に強い圧力がかかった結果、起きる症状があげられます。これは、無理して硬い物を食べすぎたわけではなく、ストレスによるあごの筋肉の過緊張によるものです。

心身にストレスがかかって緊張すると、顔つきが変わります。目つきも変わりますが、口元も引き締まります。これは筋肉が緊張するからです。この筋肉の緊張で、歯にも強い圧力がかかります。

歯は大きな圧力に耐えられる組織ですが、通常は上下の歯は接触しないように想定されて作られていて、持続力には弱いようです。 驚くなかれ、1日24時間中、上下の歯が接触している時間は、咀しゃくする時を含めて、わずか10分程度です。ほとんどの時間は接触していないのです。それなのに、ストレスにさらされて何十分も噛みしめていれば、その力を受け止める組織に無理がかかります。

それが習慣となると、いろいろな症状が起こります。冷たい水がひどくしみる知覚過敏になったり、歯にひびが入ったり、割れたりすることがあります。歯と歯を支える骨の間にある歯根膜に無理がかかると、歯周病が悪化して歯周ポケットが深くなり、歯が揺れてきます。この力が、骨を伝ってあご関節にかかると顎関節症となり、口が開かなくなったり、あごの関節周囲に痛みを感じたり、”クリック”といってあごの開閉時に音がしたりします。また、食いしばる筋肉に痛みが生じることもあります。

上下の歯を強く噛み、合わせてずらすと音が鳴ります。これが歯ぎしりです。一方、歯を噛みしめたままずらさない場合もあります。ずらさないので音はしませんが、これをクレンチング(無意識のくいしばり)といいます。”クレンチング症候群”とも言われますが、あまり聞きなれないかもしれません。ただ、本人が気付かないでいると、歯を失ってしまう原因の一つになります。

〜クレンチング症候群のチェックポイント〜

  1. 上下の歯の噛みあわせ面が磨耗している
  2. 下あごの内側に骨の隆起がある
  3. 上あごの口蓋の中央に骨の隆起がある
  4. 歯の外側と歯肉の境目に鋭角に削り取られたような傷がある
  5. 外耳孔(耳の穴)1センチ手前にある、あご関節を指で押すと痛みを感じる
  6. 俗にいう”あごのエラ”の筋肉が張っていて、押した時筋肉痛を感じる
  7. 歯に接する頬の内面に白い線がある
  8. 舌のふちに歯形の圧痕がついている
  9. 肩こりがする

以上の9項目中、3項目以上該当すれば、クレンチング症候群の可能性があります。無意識に行っていることを自覚するのは難しいかもしれませんが、その方法の一つをご案内いたします。緊張して何かに夢中になっている時、クレンチングしているかどうか、フッと手を休めて確かめてください。もしも自覚され、その状況が把握できたら、やりそうな時に注意をしてみましょう!

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