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2005.5.30

関節症とは

顎関節症の原因は従来から多くの議論がなされていますが、現在では「噛み合わせの異常」が多くの原因の中のひとつとして考えられています。それでは、噛み合わせの異常はどのように顎関節症の発症に関連するのでしょうか?

分かりやすい例として、噛み合わせの偏咀嚼(へんそしゃく:片方の顎で噛むこと)の原因となることがあげられます。例えば、片側に小さな虫歯があり、そこで噛むと痛かったら反対側で噛みますよね?同様に、歯が抜けてなくなったままであるとか、入れ歯が合わないなどの色々な歯科的な問題により、反対側で噛むことになります。

そして、片側で噛むことが長期的になると、噛み合わせ・筋肉の働き・顎の動き方などが、次第にいつも噛んでいる側に馴染んでしまい、はじめの原因がなくなっても片方で噛むようになってしまうのです。偏咀嚼はクセのようなものと言いましたが、その元となるのは「歯の問題」つまり噛み合わせの異常であることが多いのです。

したがって偏咀嚼を治すには、まず認知行動療法を行いますが、最初に偏咀嚼を作り出した歯の問題が続いている場合には、それを解決しなければなりません。その解決法は、ほとんどの場合、従来考えられていたような大掛かりなものではなく、ごく局所的で簡単な方法ですみます。

最初に偏咀嚼の原因を簡単な方法で仮治療し、そこで噛んでも支障がない程度にします。例えば、虫歯を仮に詰めて痛みをとる・入れ歯を調整して噛めるようにする・邪魔になっている歯を一部削る、などの治療です。そして、治療が進み顎関節症の症状が治まったところで最終的な歯の治療をします。症例によっては、大掛かりな治療が必要な場合もあります。

このように、噛み合わせの異常な役割が解き明かされることにより、治療の時期が変わりました。初期治療では多くの因子の中から症状と関わっているものを見つけ、もし噛み合わせの異常が関わっているとすれば、どのように関わっているかをはっきりさせ、それを取り除くことにより症状改善が見込める場合には、できるだけ簡単な噛み合わせの治療を行います。そして、最後に行われる噛み合わせの治療は、顎関節症の症状を改善するための治療ではなく、純粋に噛み合わせの異常の改善のために行われます。以上が現在の顎関節症における噛み合わせの異常の捕らえ方と対応です。

少しでも顎や噛み合わせに関して、違和感や異常を感じていらっしゃる方は、お気軽に担当医までお問合せください。

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