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2005.4.30

スポーツと歯

人間は、食べものや水などを飲みこむ時、口を閉じて上下の歯を接触させて下のあごを固定しています。ロを開けたままでは、嚥下することは非常に困難なはずです。それらの生理的な運動をする時ばかりではなく、瞬発的にカを発揮しなければならない時には、口を閉じてしっかり奥歯を噛みしめます。それでないと、強い力は発揮できません。

「歯を食いしばる」という言葉はここからきています。

スポーツ選手にとって歯は命です。一流選手ほど、歯にかかってくる負担は相当ものです。歯へのカのかかり具合(咬合力・咬合圧)は、スポーツの種類と内容によって異なりますが、瞬間に筋肉の力を最大限に発揮することを要求されるスポーツにおいては、その依存度は顕著です。

たとえば、相撲の力士にとって、立ち合いのぶつかリ合い、瞬間の勝負どころでの、渾身の力をふりしぼっての攻防は、見ていても思わず手に汗をにぎってしまいます。奥歯を噛みしめた時の咬合圧は、平均50〜70kgですが、 力士では100kgを超えているでしょう。巨人軍の王選手がホームランを打った時の咬合圧は、90kgを超えていたそうで、王選手の大記録の秘密は並はずれた咬合圧にあったのです。彼の抜きんでた瞬発カ、爆発力の源は、頑丈なあごと丈夫な歯ありました。

一般の人でもゴルフのドライバーの飛距離を伸ばすためにマウスピースをつくる人もいます。一方、体を接触させる機会の多い激しいスポーツは、歯が折れたり、口の中が傷ついたり、あごや顔面に損傷を受ける危険性があり、スポーツ事故を防止するために、マウスピース (マウスガード・プロテクター) を上あごの歯列に装着することが推奨されています。アメリカンフットポール、ボクシング、空手(一部の流派)では義務化されていますが、ラグビー、サッカー、バスケットなども装着したほうがよさそうです。

マウスピースは、市販のものと、カスタムメイドのものがあり、材料は弾力性のある、エチレンビニールアセテート・ポリ塩化ビニールなどが使われています。もちろん、カスタムメイドの方が、装着時の違和感は少ないです。これは、歯科医院で製作してもらうことができますので、スポーツをされている方は一度ご相談してみてはいかがでしょうか?

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