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2003.8.31

なくした自分の歯が新しく生えるかも?

生え変わる時、抜けた乳歯をじっくりと見られたことがありますか?裏返してみると、底の方にわずかに”肉のかたまり”がついていますね!
 アメリカの国立保健研究所(NIH)の研究者が、この部分から歯や骨・神経などに変身する能力を秘めた幹細胞を発見しました。新しい自分の歯を再生できる可能性があるのです。

培養や移植の条件など実現には難しい問題が残っていますが、なんとも夢があるお話ではないでしょうか?

たった1個の受精卵が分裂増殖をくりかえすうちに、脳・皮膚・心臓・筋肉・消火器など様々に変化することは、とても不思議なことですね!

人間の場合、皮膚・肝臓・消火器など一部が壊れても回復(自然治癒)ができるものと、一度壊れると再生不可能な3つのもの(神経細胞・心筋細胞・歯を造る細胞)があります。

しかし、受精卵から初期に分裂した細胞(肝性幹細胞=ES細胞)は、すべての細胞に変身できる能力があるので、壊れた体の部分を再生させようと目指す”再生医療”が、今日の医者の強い関心を集めている分野となっております。

アメリカのみでなく日本でも広島大学歯学部で”下顎の骨髄から集めた幹細胞を分離&大量培養する方法が発見されています。新しく歯を造るわけではないのですが、歯周病で壊れた骨や歯肉を再生させることに動物実験では成功したといわれています。まだ実用化には時間がかかるでしょうが、全国で3700万人といわれている歯周病患者さんには希望がわく話ですね! また、これは今まで根本的な治療法がなかった、アルツハイマー病・骨粗しょう症・糖尿病などの新治療を見出す可能性ももっています。

でも、やはり夢は夢です。 いますぐ役立つわけではありません。毎日のお口の健康に十分注意し、さわやかに暮らせるようコツコツと努力することも必要です。私たち歯科医療従者は、それに少しでもお手伝いできるよう、アドバイス&サポートできる体制を整えてお待ちしております。

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